2008年07月14日
またまたドラマに勝手に注釈
前回までの放送を総括すると、公認会計士で構成する監査法人の若手会計士が厳格な姿勢で監査に臨み、会社の不正をただす反面、会社を倒産させる事態に陥ったり、経理担当者が自殺したりなどして自らの仕事・方向性に対して葛藤していく姿が描かれ、また、新たに厳格監査を旨とする新しい監査法人のメンバーとして奮闘していく姿が描かれていました。
土曜日の放送では、ドーナツの直営店及びFC展開を手掛けるベンチャー企業(プレシャスドーナツ)が株式公開(IPO)を目指し、当該社長が主人公の若手会計士若杉さんと既知の仲ということもあり、株式公開の予備調査、その後の会計監査を依頼されたものの、会社の粉飾決算及びFCのフランチャイジーから加盟金を収受しておきながら、いまだ未出店&加盟金の返還も認めないという会社の実態を知り、社長にこのままでは上場できない旨進言するも、彼の所属する新監査法人(組織)のスタンスとしてはそれを容認して上場させるという内容が描かれていました。
と同時に、彼の一人娘が彼の勤務中に怪我をし(奥さんとは別居中)、彼では娘の面倒を見れないと感じたのか義理の母に娘を連れ出され、一人の父親として葛藤している一面も。
土曜日の放送を受けていろいろ思うとことはあるのですが、まず、会社が株式公開するにあたり「予備調査」という言葉が出ましたが、これは株式公開する数年前に、会社が社会の公器たる上場会社になるために足りない部分(例:税務基準ではなく、一般に公正妥当と認められる会計基準に則り会計処理を実施しているか?特別利害関係者との取引などないか?)を調査し改善していくために実施するものです。
ですので、現実的には、予備調査を社長から依頼されてから、プレシャスドーナツが株式公開するという記事が掲載されるまで数年(最低3年)は経過していることになります。ドラマではあっという間でしたね(笑)。え!もう株式公開なの?早っ!って。
それから、プレシャスドーナツが加盟金での粉飾決算(フランチャイジーからの加盟金12億円を売上高に計上)とあって、どこがいけないのか?分かりづらかったかもしれないので注釈を付けると、契約形態にもよるのですが、フランチャイジー(FCに加盟する人)がFC展開する会社に加盟金を預けて将来FCを脱退する際には返還する旨の契約であれば、会計上は将来返還する義務のある「預り金」であって、売上高などの収益ではないんですね。つまり、貸借対照表上の負債の部に計上して、精算時に契約内容に応じて全額返還するのか、あるいは契約により一部収益にあげるのか・・ただ、ドラマを見ていると、フランチャイジーの老夫婦の言葉に加盟金は返還しない旨の契約があったとあるので、そうすると収益(売上高)として処理することも構わないのではないかと思う反面、出店見込みが乏しいのに多額の加盟金を募った会社のモラル違反は甚だしい=上場なんてとんでもない(よく監査報告書にサインしたなぁ)というのが正直な感想です。
最後に、蛇足ですが、土曜日の放送では株式公開を目指すにあたり粉飾決算を行ったベンチャー企業が焦点でしたが、勿論真っ当なビジネスを通じて会社の収益を上げ、株式公開を果たし、またそうしようとしている会社が大多数であって、そうでない会社がいたがためにベンチャー企業全体が疑われる(近時の新興市場の株価低迷)ことはあってはならないと思いますので、念のために。また、逆にそういう疑いを持たれるようなことはしないということも念頭に置いておかねばならないですね。
2008年07月11日
企業の寿命
写真は目黒区の住宅街の一角です。最近家が取り壊され、庭木、庭石も取り払われ更地になりました。今まで四季折々に花々や実をつける木々が多々あるお屋敷だったのに残念です。電子部品会社の創業者の自宅で隣には以前設計と製作の小さな工場もありました。
戦後多くの小さな町工場が生まれました。また大企業も日本復興にむけて新しい産業の担い手として人を集め製造が始まり60年代にはめまぐるしい発展を遂げるにいたりました。
とりわけ日本電気はオープンな社風があり、中小企業と密接な連携をしながらいわゆる電電ファミリーの中核になり、それに伴って港、品川、大田、目黒のエリアにそれらの企業が工場を建て、同じ敷地に住まいもあわせ持ちました。事業の発展とともにかなりの人が郊外に工場を移しました。住宅地の真ん中にめっき工場が20年ほどまえまで操業し、その後宅急便の集荷場になり今では私立高校の体育館になっている例もあります。
さて前置きが長くなりましたが、この更地を見るにつけ“企業の寿命”について考えさせられます。確か30年がピーク時だと記憶しています。
早速インターネットで検索しましたらデータがありました。
日本経済新聞社が20年以上前に統計を採って分析していました。
(会社の寿命―盛者必衰の理 (新潮文庫) (文庫) 日経ビジネス (編集) )
確かに企業の寿命は30年と結論付けています。またその結果を2004年に改めて検証し依然としてその寿命30年説が生きていることを確認しています。
http://www.nikkei.co.jp/needs/analysis/04/a040922.html
http://www.nikkei.co.jp/needs/analysis/04/a040121_4.pdf
検証結果の表を次に引用しました。
検証を担当された電子メディア局データ事業部 加藤岳彦氏によれば、
“高得点の3グループ(10年以下、10代、20代)に共通しているのは、高い収益性と成長力です。もっとも、年齢がすべてではありません。設立30年を過ぎた企業群について、総合評点の上位を見ると、1位の武田薬品工業(設立後79年)、5位のキヤノン(同66年)、6位の任天堂(同56年)、8位のトヨタ(同66年)など、10位のローム(同45年)など超のつく優良企業がひしめいています。トップ10のうち、7社は設立30年以上の企業です。トップ10入りする企業の多くは、収益性の高い事業への選択と集中やグローバルへの最適展開などを図っています。そうした自己変革を続けることが、設立30年を過ぎた後も、輝きを保つカギのようです”
と分析され、次のように結論付けられています。
“「小粒でも、生きが良いのが、30年」というのが、優良企業となりうる最初のステージ。その後は、規模をさらに拡大しつつ、変革を続けて、以前の強さも維持していくのが、次に訪れるステージといえそうです。”
ベンチャーの経営者への大いなる指針ではないでしょうか。
2008年07月08日
メカトラ@ITmedia News
垣岡さんからの情報です。綾水会の"重鎮"でもあります、メカトラの永里壮一さんのインタビューがITmedia News「ベンチャー人」に掲載されました。よく読むとこのインタビューがこのシリーズの1人目、つまり最初の人に選ばれたということです。嬉しいです。
2008年07月07日
小さな虫との格闘
昨日から、オフィス内で小さな虫が飛んでいます。
ハエよりも、蚊よりも、もっともっと小さな虫です。
私の周りを飛びまわるので、叩こうとするのですが、するりとかわしやがる。
なかなか手強い。
追いかけてもすぐに隠れてしまい、とても小さいので、なかなか見つけることができません。
現在も格闘中。
この手強い小さな虫と格闘しながら、ビジネスについて考えました。
小さな虫は、すばしっこく、しかも隠れるのが上手。
ベンチャーのビジネスも、この小さな虫のように、
スピーディーに、しかも競合相手に見つからないように、あるいは手が出せないようにすることが重要。
この手強い小さな虫に、あらためてビジネス戦略について考えるきっかけをもらいました。
ありがとう、虫くん。
もう追いかけないよ、オフィスで遊んで行ってくれ!
2008年07月04日
つながるチャンス
「政治家ブログの見える化」はじめました。
Laflaの廣川です。サミットが近づきました。洞爺湖は遠いですし、警戒が大変そうです。会場に行かずに「サミットに向けて、政治家は何を発信しているのか」見てみませんか?
株式会社イーハイブ樣との連携で、政治家ブログを可視化する試みを開始しました。これは、綾水会でイーハイブの平井さんとお会いしたことがきっかけとなったものです。最初にお会いしたときに「一緒にやりましょう」と意気統合してから時間がかかりましたが、ようやく商用に耐えうるシステムが完成し、公開できるようになりました。
「言葉をつなぎ、心をつなぐ」のがLaflaです。
「人をつなぎチャンスをつかむ」のが綾水会ですね。
感謝しています。
2008年07月01日
増えるコインパーキング(見える変化と見えない変化)
6月22日の日経新聞に「コインパーキングはなぜ増える」という記事がありました。通勤途中にいつも通る道で、ちょっと前まで何かビルか個人の家とかあった場所がある日、気がついたら空地になっていて、そして気がついたらコインパーキングになっていた、ということを私も経験しています。(あれっ?ここには何があったんだっけ?と考えてもなかなか思い出せません。でも、あったものがなくなるってことはなんだか寂しいものです。おっと脱線はやめて、、)記事では、月決め駐車の費用のせいで企業が社有車を敬遠し、その代わりにレンタカーを利用するようになったことが原因と分析してました。
誰でも(というか、私は)「昨日の続きが今日で、今日の続きが明日」のように、同じような毎日が続いていると思っています。ところが、世の中は去年と大きく変ってしまっているようです。
毎日の変化はなかなか気がつかない変化でも、数か月あるいは一年もすると誰でも分るようなことって結構あるのではないでしょうか。数年前に今のような世の中になるとは思いもよらなかったことって、皆さんの回りにもないでしょうか?
2008年07月01日
アッそうかと思うアイデアを出すための発想
先日、6月27日にFBCCで『ビジネスアイデア創出セミナー』を開催しました。参加者は30名程度と少なかったのですが、中身は非常に濃いものでした。
内容は、ビジネスの課題を解決するためのアイデアをどの様に発想し、解決に生かすかがテーマでした。固定観念が自由な発想を妨げるという話やヒラメキのメカニズムの話などもあって面白いものでした。
左脳(言語脳)が悩みに悩んで、いっぱいイッパイになった時に、
↓
初めて右脳(イメージ脳)と情報のやり取りがものすごく活発になり、
↓
ヒラメキが生まれる!
ひとつの課題に対して解決のアイデアを500以上考えることは難しいことではないそうです。
(もちろん取るに足らない案もすべて含めてですが)
講師のとの打合せで印象的だったのが、「中小企業では、コンサル料がとても払えないでしょう?」という問いに対して「確かにコンサル料は安くないですが、コンサル料の例えば10倍の額のコストダウンや売上げアップを課題解決をテーマとして持ってきてもらえば良いんですよ。引き受けますよ」と言ってたコトです。
うーむ。そういう発想もアリなのか。また言いきれる所が凄い。非常に感心しました。
この種のセミナーは、また企画したいと思っています。その節は告知しますのでヨロシク。
2008年06月30日
役員給与
最近雨が続いていますね。早く晴れてスカッとした天気にならんかなと思っているのですが。では、今日は以前受けた税務上の相談で基本的なことですが、ベンチャー企業の方にもお役に立てそうな内容を。
役員給与の話です。ベンチャーを立ち上げられた方は自分の給与としての取り分をどうするか考えられることも多いと思います。例えば、会社は6月の定時株主総会において想定より業績が良く、役員に支給する定期給与を増額する決議をし、期首の4月から遡って4月~6月分の増額分を7月に一括して支給することにしたとしましょう。本来、役員に対する給与も次の①~③の内容であれば法人税法上損金に算入することができます。つまり、①定期同額給与(支給時期が1か月以下の一定期間であり、かつその事業年度の支給額が同額である給与)、②事前確定届出給与、③非同族会社における利益連動給与のいずれかに該当する場合です。しかし、会社が①に合致するよう毎月同額の給与を役員に支給していたとして、4月~6月の増額分を一括支給してしまえば、①を満たさなくなるのでは?との問題が生じます。結論を申し上げると、遡って既に終了した役員の職務に対する給与増額分は税務上損金の額に算入されず、その分法人税が減少することはないということです。ですので、会社の損金扱いになると思って、増額支給したにもかかわらず、その分利益は減少し、けれど増額分に対応する税金の支払いは必要ということになりますので、法人における役員給与の扱いは十分に注意が必要です。
しかし、ベンチャー企業って目いっぱい頑張ったら会社の利益も出て、それに比例して役員が多く報酬をもらって然るべきなのに、定期同額給与or事前確定届出給与であれば獲得するであろう利益に関係なく役員の給与は事前に固定・・・って何かベンチャー企業には馴染まないというか、一部のサラリーマン大企業以外ではその発想はありえないという違和感を感じずにはいられませんね。
【追伸】以前ご紹介したNHKドラマ監査法人第3回・・見たんだけど、わかりづらい箇所があったと伺ったので、蛇足ですが(細かい箇所は抜きにして)注釈を書き連ねます。
時代背景としては平成14年~15年あたりと推測されるのですが、東都銀行と監査法人の監査現場でのやりとりの中で、貸出先を正常先から破綻懸念先など区分を変更することにより自己資本比率が4%を下回るとか・・・そんなやりとりがなされていました。
本来、各金融機関は貸出先の資産内容等を査定し、回収に懸念がある貸出金に対し、貸倒引当てを行わなければならず(最大100%)、特に危なっかしい会社(飛鳥屋など)に貸出をしている場合、この不良債権の自己査定次第で金融機関の引当額(=費用)が増加する→剰余金が減少する→自己資本比率が下がるという構図になります。そして、ジャパン監査法人の会計士は東都銀行の自己査定の結果の引当額が不足しているので、積み増しする必要があると指摘していたのです。また、金融機関の経営の健全性を確保するために、各金融機関には上記の自己資本比率が4%以上(国内基準)であることが求められ、これを下回ると経営改善計画の提出・実行など、最悪のケースでは業務停止命令が下されるなど、金融機関にとっては重要な指標となっており、東都銀行が最後までこの指標に拘ったのはこのような経緯があるからです。以前、銀行の国有化などの言葉が紙面を飾りましたが、それと近似した状況です。
そうすると、多分、その当時話題に上がった金融機関やそれに伴い適切な監査を行っていたのか疑問視された監査法人(フィクションではなく、ある意味事実)がモデルになっているのだなぁと推察されます。脚色されたドラマですので、現場でそんなことはしないよ(例えば、相手先会社に出向いて反面調査のごとき聞き取りをすることなど)と思う反面、過去の時代の潮流をシビアに描いているなぁと感じるところでもあります。
2008年06月30日
在るVCの総会で
あるITに特化したベンチャーキャピタルが投資家と出資先のベンチャーを対象にしたセミナーを開きました。著名なIT業界のリーダーやコンサルタントから、地域&企業間格差・ネットワークコンピューティング・IT人材・教育・ガラパゴス現象等のキーワードで的確な状況分析と示唆に富んだ話が盛りたくさんありました。
その折挨拶をする機会を与えられましたので、それから引用してみました。
社会構造の変化、産業界の変革、技術革新が一気に進む中、ますますベンチャーの皆さんへの期待が高まってきているとおもいます。特にテクノロジーベースの企業の役割は重大なものがあると思います。
昨今格差是正、特に所得格差是正が声高に叫ばれています。昨年の今頃はイノベーション25も策定され、国を挙げていざ取り組もうとしていた“イノベーション”はどこかに吹っ飛んだ感があります。しかし、ベンチャーというのは周囲からちやほやされ、いつも話題の中心になっているものでもなく、黙々と愚直に毎日の努力を積み重ねるのが本来の姿です。ですからむしろ静かな環境が与えられ、いい仕事ができると思ったほうがいいのではないでしょうか。
今話題の映画に“1978年、冬”があります。
今からちょうど30年前はいろんなことがおきているのですね。とりわけ日中の交流が活発になった時期との印象があります。同じ年に私の所属するMIT エンタープライズ・フォーラムもNPO法人としてマサチューセッツ州のケンブリッジで発足、以来全米、ならびに先進国に25の支部を設立、テクノロジーをベースにグローバルに事業展開できる起業家を発掘、育てる活動を続けています。
MITではイノベーションこそが富を創出し社会を豊かにするものと信じているからです。イノベーションとはINVENTION + DEVELOPMENTと定義することもできます。発見やアイディアを基にした発明のシーズを、世の中に役立つように日々開発の努力を惜しまず継続して初めて実るものです。まさにベンチャーの人たちが日常の業務としてやっていることそのものです。
皆さん、今世界の人口は何人と思いますか?
本日6月30日の推計では、6,706,794,824人*です。
毎年7000万人以上増加し、2050年には90億人を優に超えていると考えられています。
MITのMOT(技術経営)コースの卒業生でもある、前国連事務総長のアナンさんが在任中常々言っていました:
“ 世界共通の理念と市場の力を結びつける道を探りましょう。
民間企業の持つ創造力を結集し、
弱い立場にある人々の願いや
未来世代が必要とすることに応えていこうではありませんか “
綾水会に関係するベンチャーの皆さんがひとりでも多くアナンさんの呼びかけにこたえることを期待し、また投資家の皆さんには力強いご支援・ご協力を改めてお願いしたいと思います。
*参考資料
U.S. Census Bureau , World POPClock Projection
http://www.census.gov/ipc/www/popclockworld.html
2008年06月29日
目は口ほどに物を言う
「目は口ほどに物を言う」と言いますが、
最近、「嘘をついている人」がどんな目をしているのか、何となく分かってきました。
なんか、いやな性格かもしれませんが。。。
今朝テレビで、飛騨牛やウナギの偽装問題に関する報道を見ましたが、
そこに出てくる経営者の目を見ると、「あ~、間違いなく隠し事をしているな」と感じます。
ビジネスにおいては、嘘を見破る力は重要なスキルです。
色々と儲かりそうな話を持ってくる人がいますが、その人の言う通り信じていたら、
最後に痛い目にあうなんてこともあります。
実際、私も営業の駆け出しの時、嘘が見破れず痛い目にあった経験があります。
相手が話している内容に加え、目を見ることで、より正確な判断ができるようになると思います。
隠し事をしている目、後ろめたいことがある目には共通点があります。
言葉では表現しづらいのですが。
皆さんも、じっくり観察してみて下さい。
きっと気付くはずです。
2008年06月27日
食品産業創造展
毎年行っているのですが、やっぱり出展にもトレンドがありますね。
まずISOコンサルに関して業界の淘汰があったのか、
以前よりも数が減りました。
以前はぞろぞろとあった記憶があります。
もっとも、展示会に出店してないだけかもしれませんが。
ビジョンバイオ社では、しばし技術の進歩も勉強できました。
私は九州農政局の「食の安全と消費者の信頼確保」のプレゼンが
目的だったのですが、自身アップデートを怠ってなかったせいか、
ほぼ知っている内容で、一安心。
初耳のことがあると、業界関係者にも確認をしなければならないため、
大変なのです。
帰社後、マルハニチロ関連の中国製ウナギの問題で大わらわになろうとは!
この手の話は「水産品」で括られるため、対岸の火事ではすまないのです。
さて帰ろうとした頃、グローバルゲイツ社の梅村社長とばったり。
USA、東京、韓国と飛び回って、久しぶりに福岡に帰ってきたとのこと。
お仕事の内容が26日の日経に掲載されていたので、リンクを貼ります。
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20080625c6c2501i25.html
世界を又に掛けるって、まさにこんなことですね。
写真を撮っておけば良かったと、そこは後悔。
2008年06月26日
徒然なる・・・
(管理人のつれづれごとは、
名だたるブロガーの皆様の発信にまぎれての
時々の息抜きとしておつきあいください。)
ここに名を連ねていらっしゃる皆様は
アンテナが多方面に沢山立っていて、
それらを枠にとらわれず、
リンクさせる能力・センス(熱意も)に長けていらっしゃると感じ入っています。
リンクの輪が繋がり繋がり、広がり広がりして行き
起業につながっていくのだなあと、改めて勉強させてもらっています。
管理人が携わっている事務作業にも、小さいですがリンク、必要なようです。
書類提出一つとっても、新人には慣れないことだらけで、
繋がりそうなリンクを自らぷちっと切ってしまいそうですが、
その都度学んで少しずつリンクを繋げていきたいものです。
(アンテナ&リンク:これは私の人生の目標でもあります。)
2008年06月22日
雨中のひまわり
ひまわりと言えば太陽 と来ますが,雨が降ってもしっかりと咲いています.昨年の種が自然に芽を出したので,今年は手を加えずになるがままにしていました.そうしたら,梅雨入り前に咲き始め,梅雨まっただ中の今が満開です.これでいいのでしょう.
ベンチャーには**という思い込みを捨てて,枠を作らずあるがままに育てることも大切ではないかと感じています.
私の磁気学の最新の研究成果で,目に見えない枠(技術的既成概念)からはみ出したところ,見事な成果を得ることが出来ました.
とは言うものの,枠から飛び出して初めて枠が見えるもので,枠の中で枠を意識することは容易ではありません.しかし,自分が枠に閉じこもっているのではないかと意識することは出来ます.
何らかの状態で,枠が見えたらその人は既に枠の外にいると思って良さそうです.
枠を越えるとワクワクする新世界があります.
ところがー
枠から飛び出して成功すれば英雄,失敗すれば非難の的. これも現実です.
枠から出るときは,戻る道もしっかり作っておきましょう.
さらに
枠を越えると,その外にすぐに新しい枠が出来ます.
2008年06月18日
うたばん
なかなか風邪が治りません(泣)
6月19日(木)「うたばん」(TBS系:19:54~20:54)
の松田聖子さんのコーナーにて、弊社商品が紹介されるとのことです。
http://www.fukutaro.co.jp/user/u_item_list.php?id=32000000
どんな内容になるか、当方も見ての楽しみです。
ちなみに、この商品の開発にはあまり関われませんでした。
2008年06月18日
生きる力を鍛える
先日、偶々手にした本が良かったので、ご紹介致します。ご存知の方も多いかと思いますが。
内容は見て頂いたらと思いますが、書籍で指摘されている三つの力が重要な点については同感で素晴らしいことを指摘されていると思いました。子どもに伝えるという教育の観点から書かれたのものですが、人材教育は社会に出てからも必要なことですし、仕事をしていく上で、また企業として行き残っていく上で(特にベンチャー企業では)、この点からも重要性は同じように思います。
関心がある方は、図書館や本屋で手にされてもよいかと思います。
ちなみに、2001年が初版ですがその後も増刷されているようです。
知財屋でした。
2008年06月17日
会計士を題材としたテレビ番組
今日は、タイトルのとおり、一つ会計士の紹介を兼ねてテレビ番組の紹介を。
弁護士・医者を題材としたテレビドラマは枚挙にいとまがないほど放送されていますが、超レアな?会計士を題材としたドラマ「監査法人」が現在進行形で放送されています。ご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが、NHKで土曜日の21時から放送されています。↓
http://www.nhk.or.jp/dodra/kansahoujin/index.html
前回の放送では、公認会計士で構成する監査法人の若手会計士が厳格な姿勢で監査に臨み、会社の不正をただす反面、会社を倒産させる事態に陥り、葛藤していく姿が描かれていました。前回の放送を受けて、(会計及び監査にあまり明るくない)知人から、不正を行った北陸建設工業が悪いことをしているんだろうなというのは何となく伺えたけれど、何がどう悪いのかはよく分からん・・との指摘を受けました。
NHKも視聴者の理解に苦しむ言葉には、テロップで意味がわかるようにしてくれればいいのにと思いながらも、答えた次第です。
通常、建設会社は建築主から依頼を受け、マンション等建設しますが、ディスクローズが要求される上場会社等では、計上される売上高には実現性が求められます。つまり、建築物を完成させ、引き渡し、建築主が検収という名の建築物の確認を実施し、問題なければ、その時点で建設会社が売上高を計上していいことになるわけです(工事完成基準が前提の場合)。「工事完了報告書」があるのか?などの言葉が飛び交っていたのはそのためです。
しかし、ドラマの建設会社ではどうだったかというと・・・いまだ完成していない建築物を完成したかのごとく見せたり、土地買収だけが済んている状態で売上高を計上したりということで、翌期以降になるはずの売上高を当期に先食いしているのですね。当期の売上高を水増しして業績を良く見せるために。
若手会計士がドラマの中で、確か会社の担当者に「売掛金台帳を見せて下さい」と言っていたかと思うのですが、要は売上高は上がっているけれど、入金がなく回収サイトが長くなっている状態であれば、前述したような先食いの売上高がある可能性があるため、それを確認していたんですね。後は現場視察でウラを取る。それを受けて、会社は慌てて、マンションが完成して、あたかも住民が入居している(売上高の計上に問題がない)ことを装うために、工事中の足場を外したりと巧作する・・・あそこまで大胆な会社は今のご時世それほどないかと思うのですが。
しかし、依然として粉飾決算を行う手口としては、①売上高を先行させる、②在庫を過大に評価するというのが最もやりやすい手ではあるでしょう。
とはいえ、会計士がクライアントから多額の監査報酬をもらっていて、それでいて会社の不正を正す結果、会社が右肩下がりになるというのは、通常の合理的な経済取引の観点からすれば、相矛盾するところがあるように感じられる方も多いと思います。監査って誰のためにやっているの?報酬もらっているクライアントのため?ディスクローズの結果に左右されるステークスホルダーのため?杓子定規な監査論の教科書によれば、クライアントのためなのでしょうけれど・・・難しいですよね。現実は。
長々なりましたが、次回こそは、ベンチャー企業の方々等に役立つ税法などをアップしようと思います。あくまで思います(笑)。ではでは。
2008年06月17日
生物種同定検査
図鑑を見ればわかるものありますが、実際よくわからない動植物は無数に存在します。
最近は、世界中の科学者によって、NCBIという遺伝子データベースに10万種に上る生物種の遺伝子情報が登録されています。
生物種同定検査とは、その遺伝子情報の中で生物種(動植物)ごとに異なる部位に着目して生物種を明らかにするもので、特定できない場合でも近縁種を報告することができます。
現在は、食品異物検査に活用していますが、将来的には工業、製薬、環境、法科学分野に幅広く活用できればと考えています。
詳しくは、こちらをご覧下さい。
http://www.visionbio.com/inspect/dna/animal.html
2008年06月16日
ヤフードームのマーケティング
最近、野球観戦にはまりつつあります。
6月12日も、交流戦(ソフトバンク-中日)に家族で行ってきました。
熱烈なホークスファンには怒られそうですが、
私は、内野席で、ゆっくりとお弁当とビールを楽しむのが好きです。
ところで、ドームで販売されているお弁当やビールって、決して安くないですよね。
でも、毎回、躊躇なく買ってしまいます。
しかも何杯も。
客観的に分析してみると、
私は、野球観戦というアミューズメント一式にお金を払っている感覚なのでしょう。
だから、若干値段の高いビールでも、躊躇せずに買ってしまうのだと思います。
ビジネスにおける価格戦略の参考になります。
また以前、オープン戦の無料チケットが郵便ポストに入っていたので行ったこともあります。
オープン戦だから、大して観客はいないだろうと思っていましたが、
予想に反してドームは、ほぼ満員になっていました。
おそらく私と同じように、せっかく無料チケットをもらったのだから行ってみようと考えた人が多かったのでしょう。
すごく商売上手だと感じました。
なぜなら、私を含め、ほとんどの人がお弁当などを買っているからです。
無料チケットにしなければ、観客は断然少なかったでしょう。
そうすると、売上も減少してしまいます。
観客が多い少ないにかかわらず、ビールの売り子を雇ったり、売店を開けると考えると、
稼働率が高い方が良いに決まっています。
もちろん、売上への貢献のみならず、オープン戦で野球観戦に興味を持ち、リピーターになってくれる可能性もあるわけです。
私なんかは、その典型です。
と言いますか、ソフトバンクのマーケティングの思う壺になっている気がしますが。。。
身近にある商売を注意深く見てみると、ビジネスで参考になることが多いですね。
2008年06月14日
2008年06月13日
ずっと先のこと
学会参加のために初めて旭川にきました。北海道では、札幌、函館、室蘭には行ったことがあるのですが、旭川は初めてでした。
北海道といえば、、、広々とした大地、、、なのでしょうが、今回、旭川で驚いたのは、道路が真っ直で
ずっぅう~~~っ
と先の遠くまで見えてしまうことです。特に、交差点を渡るとき、横を見ても道路がまっすぐ遠くまで延びているんです。見通しがいいってことはこんなことなんだ、と実感しました。
そもそも、今歩いている道がそんな先までずっと続いていることって、想像したことがないです。せいぜい2、3歩先の地面しか見てないです。あるいは、「うわの空」しか見てないですね、私は。先のことが見える、先のことを想像するって大事なことだ、と実体験できました。